投稿

5月, 2022の投稿を表示しています

購買依頼の「評価額」って何?

イメージ
  購買依頼伝票に「評価額」という項目があります。 この項目、購買発注の単価を購買情報などから拾ってきそうな雰囲気ですが、取得元は品目マスタの原価(標準原価、移動平均原価)です。 評価額の用途としては、 評価額の合計額に応じて、購買依頼承認の承認方針で考慮される(金額がx万円以上ならxx部長が承認、など) 承認者が金額を見て承認要否を判断する などがあります。 品目マスタの原価(とくに標準原価)が適切に更新されていればよいですが、そうでない場合はユーザーさんの誤解を招く要因になるので注意です。 コンフィグ 以下のパスから、評価額の項目選択(入力必須・任意・表示)を更新することができます。 SPRO -> 在庫/購買管理 -> 購買管理 -> 購買依頼 -> 定義: 伝票レベルでの画面レイアウト 該当の項目選択グループ(Fsel. :Field Selection)から、「数量と価格」を開きます。 「価格と購買価格単位」が、「評価額」に該当する項目です。 また、事前に「定義: 伝票タイプ」から該当の購買依頼伝票タイプにどの項目選択キーが割り当たっているかも確認してみてください。 SPRO -> 在庫/購買管理 -> 購買管理 -> 購買依頼 -> 定義: 伝票タイプ

T-cd: MMBE(在庫状況照会)の上位互換トランザクション

イメージ
  どの品目がどこにいくつあるか、関連する発注残や入出庫予定などを見るのに重宝するT-cd:MMBE(在庫状況照会)ですが、1品目しか参照できないという特徴があります。 以下の2つのトランザクションでは、複数品目を一覧で参照することができます。 J3RFLVMOBVEDH - 在庫状況照会(新規) RWBE - 在庫状況照会 J3RFLVMOBVEDH SAP ECC時代から追加されていて、元々はロシア向けに作られたトランザクションのようです。(名前が覚えられないw) デメリットとして日本語表記が一部のみで、英語表記中心となっています。 選択画面にて、在庫の転記日付が入力必須となっています。 ALV表示となっているので割と使いやすいです。 RWBE 本来は小売り向けのトランザクションのようで、MMBEなどのSAPの標準的なトランザクションと名称が少し異なります。 (2022/05/30 追記) ※「商品」は品目コードに相当しますが、「商品グループ」は品目グループに相当する項目ではないようです。 また、ALV表示にすることができます。 第一画面の「一覧照会」タブから、「ロット在庫」にチェックを入れることで、一覧上にロット番号を表示することが可能でした。 ※ただし、第一画面上でロット番号を検索条件に含めることはできません

T-cd: MCOMP 品目マスタの差分比較

イメージ
  2つの品目マスタの差分比較をするトランザクションがあります。 T-cd:MCOMPです(SAPメニューには載っていない) このトランザクションを使うことで、 登録内容に問題がないかをチェック こっちの品目ではこういう動きをしたのに、こっちではこう動く!なぜ?という問い合わせに対する調査 などができます。 比較できるのは2品目のみです。 差分(差異)のみを一覧に表示することもできます。 差分は赤で表示されます。

T-cd: MMAM 品目タイプの変更

イメージ
  MMAMは、品目マスタの品目タイプを変更するトランザクションです。 以下のメニューパスからでも辿れます。 在庫/購買管理 -> 品目マスタ -> 品目 -> MMAM - 品目タイプ変更  対象の品目コードと、新規品目タイプを入力し、実行します。 実行結果が表示されますが、場合によっては以下のように変更できない理由と該当データが表示されます。 基本的には、以下のような対応が求められます。 在庫数量を0にする 登録されている伝票やマスタに削除フラグを設定する 品目タイプの変更後、上記の戻し作業を行えばOKです。 また、上記画面にも出ていますが、変更前と変更後の品目タイプに設定されている「数量/金額更新」が異なると、変更できません。 1品目ずつしか変更できないので、まとめて更新したい場合にはユアソフトなどのバッチインプットツールの利用を推奨します。

購買発注 確認管理キーの初期設定方法

イメージ
  購買発注伝票の明細に、「確認」というタブがあります。   この確認タブでは、仕入先と合意した内容(例えば仕入先からの購買発注請書や、仕入先回答納期、出荷通知など内容等)を管理することができます。 更新しなければならない項目ではなく、参考情報として管理したい場合や、仕入先の納期遵守率のデータを収集したい場合等に使用します。 「確認」を使用する場合、ME21N、もしくはME22Nから確認管理キーを設定する必要があります。 この確認管理キーは、 購買情報 に設定していればその値が導出されます。 購買情報に設定していない場合でも、 BPマスタの仕入先ロールにある購買管理ビュー からも導出されます。 購買情報の値が、BPよりも優先的に導出されます。 コンフィグで確認管理キーを初期設定するような制御はできません。 未検証ですが、参考リンクに記載のサイトを見る限り、以下のBAdIで確認管理キーを制御することができるかもしれません。(詳しい方HELP!) BADI:ME_PROCESS_PO_CUST (参考) 発注伝票BAdI 明細項目設定 | SAP知恵の輪 (fc2.com)