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購買依頼・購買発注伝票に購買グループが設定される順番(品目マスタ・購買情報マスタ・伝票上の初期設定)

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  購買依頼や購買発注を登録するとき、購買グループはどのようにして自動設定されるのでしょうか。 調べてみたところ、以下のような動作となりました。 購買依頼の場合 ・品目マスタ > 購買依頼伝票上のユーザ初期設定 の順で表示 購買依頼伝票の場合、品目マスタ上の購買グループが最優先で設定されます。 品目マスタに購買グループが設定されていない場合、購買伝票の初期設定値が設定されます。 驚いたことに、購買情報マスタの購買グループは読み込まれませんでした。 購買発注の場合 ・購買発注伝票上のユーザ初期設定 が表示 購買発注伝票の場合、伝票の初期設定値の購買グループが自動設定されます。 こちらはさらに驚いたことに、品目マスタや購買情報マスタの購買グループは読み込まれませんでした。 購買情報マスタ上の購買グループの意味 それでは、購買情報に購買グループを設定する意味はあるのでしょうか。 結論としては主に以下の2点で、購買グループが影響しています。 ME1L等の抽出条件のキーとなる T-cd:ME1L(仕入先別購買情報)などの一覧で、購買グループを抽出条件として指定することができます。 権限設定によってアクセス可能なユーザを制御する 購買グループは、権限の設定次第で組織ロールとして使用することができるため、ユーザによって購買情報マスタの登録・変更・照会を制御することができます。 よかったら参考にしてみてください。

購買発注一覧の「選択パラメータ」の使い方を解説!入庫や請求書照合が未登録の発注伝票を調べる方法は?

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  選択パラメータとは? 購買発注一覧における選択パラメータとは、発注伝票の抽出条件を決めるキーを表します。 選択パラメータを使用することで、発注伝票を任意の条件でフィルタして一覧表示させることが可能です。 ユーザーさんからのよくある問い合わせとして、 「入庫や請求書照合が未完了の購買発注伝票を一覧に出したい」という要望があります。 SAPの標準レポートであるT-cd:ME2NやME2L、ME2Mなどの購買発注一覧を開き、第一画面にある選択パラメータを有効に使うことで、要望にあった伝票を一覧表示することができます。 以下、よく使われる選択パラメータを紹介します。 WE101(未処理入庫) WE101を選択すると、「入庫を伴う発注伝票のうち、入庫を登録していない発注」を一覧に表示します。 T-cd:MIGOで移動タイプ103の「入庫保留在庫」を登録した場合も含まれます。 ※資産として計上されていない(会計伝票の発生していない)入庫保留の状態も含まれるということです その他の特徴として、以下が挙げられます。 一度入庫して、その入庫を取り消した場合も、一覧表示の対象になります。 発注伝票上の「納入完了区分」が設定されている場合は、一覧表示されません。 「WE103(未処理入庫)」との違いは、WE101の方は在庫転送オーダーの伝票において、出庫数量が納入数量を上回った伝票を対象としますが、WE103の方は在庫転送オーダーの出庫数量は考慮しません ※WE101は、あるプラントAからBに出庫した状態の発注が一覧表示対象になります WE103とWE107の違いは、調べてみた限りは特に差異はなさそうです。 WE102(登録済入庫) 納入済み(資産計上・会計伝票が転記された入庫)の発注伝票を一覧表示します。 WE106(登録済み入庫)との違いは不明ですが、おそらく無いはずです。 WE104(入庫保留在庫登録済) WE104を選択すると、「入庫保留」を登録した発注を一覧に表示します。 T-cd:MIGOで移動タイプ103の「入庫保留在庫」を登録した発注、ということです。 WE105(入庫保留在庫登録済)との違いは不明ですが、おそらく無いはずです。 GUTSCHRIFT(登録済請求書) GUTSCHRIFTでは、請求書照合が一部でも行われている発注伝票を一覧に表示します。 GUTSCHR

購買依頼・購買発注の処理状況と承認区分、承認状況の見方(項目の意味)

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  SAPのヘルプなどを調べても具体的な情報がなかったのでまとめておきます。 テーブル:EBAN(購買依頼)、EKKO(購買発注 ヘッダ)での参照時にご利用ください。 購買依頼 処理状況(EBAN-STATU) ※後述のEBAN-BANPRとの混同注意 こちらは購買依頼を参照して他伝票へ変換されたかを表します。手動で変更することはできません。 N:未処理(購買依頼を登録しただけの状態) B:購買発注登録済み K:基本契約登録済み L:分納契約登録済み A:見積依頼登録済み その他:S,D,E,F,Gなどあり。詳細不明 購買依頼の処理状況(EBAN-BANPR) ※EBAN-STATUとの混同注意。こちらは承認に関する処理状況です。 02:有効(承認対象外の伝票と思われる) 03:承認作業中(未承認の伝票と、承認後に承認拒否された伝票) 04:一括承認用(詳細不明) 05:承認完了  08:承認拒否 承認区分(EBAN-FRGKZ) ブランク:承認対象外の伝票 2:見積依頼/購買発注(承認され、購買発注or見積依頼へ変換済み) X:ブロック(未承認の伝票と、承認後に承認拒否された伝票) その他:1,2,3,4,Aなどあり。詳細不明 承認状況(EBAN-FRGZU) ブランク:未承認(承認拒否されたものも含む) X:承認済み 購買発注 承認区分(EKKO-FRGKZ) ブランク:承認対象外の伝票 G:承認済み B:未承認(承認拒否されたものも含む) 承認状況(EKKO-FRGZU) ブランク:未承認(承認拒否されたものも含む) X:承認済み 購買伝票の処理状況(EKKO-PROCSTAT) ※EKKO-FRGZUとの混同注意。 こちらは購買伝票の承認に関する処理状況です。基本的に購買依頼と同じ。 02:有効(承認対象外の伝票と思われる) 03:承認作業中(未承認の伝票と、承認後に承認拒否された伝票) 04:一括承認用(詳細不明) 05:承認完了  08:承認拒否

購買発注 確認管理キーの初期設定方法

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  購買発注伝票の明細に、「確認」というタブがあります。   この確認タブでは、仕入先と合意した内容(例えば仕入先からの購買発注請書や、仕入先回答納期、出荷通知など内容等)を管理することができます。 更新しなければならない項目ではなく、参考情報として管理したい場合や、仕入先の納期遵守率のデータを収集したい場合等に使用します。 「確認」を使用する場合、ME21N、もしくはME22Nから確認管理キーを設定する必要があります。 この確認管理キーは、 購買情報 に設定していればその値が導出されます。 購買情報に設定していない場合でも、 BPマスタの仕入先ロールにある購買管理ビュー からも導出されます。 購買情報の値が、BPよりも優先的に導出されます。 コンフィグで確認管理キーを初期設定するような制御はできません。 未検証ですが、参考リンクに記載のサイトを見る限り、以下のBAdIで確認管理キーを制御することができるかもしれません。(詳しい方HELP!) BADI:ME_PROCESS_PO_CUST (参考) 発注伝票BAdI 明細項目設定 | SAP知恵の輪 (fc2.com)