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請求書照合伝票の内部番号範囲は直しておこう(T-cd:OMRJ)

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  S/4HANAの初期設定(まっさらな状態)の、請求書照合伝票の内部番号範囲が、なぜか中途半端な番号範囲で設定されているため、システム本稼働前にコンフィグで修正しておくことを推奨します。 T-cd:OMRJもしくは以下のパスでコンフィグに入ります。 IMG > 在庫/購買管理 > ロジスティクス請求書照合 > 請求書受領 > 番号割当 > ロジスティクス伝票の番号範囲更新 > 設定: 請求書伝票の番号範囲間隔 コンフィグ画面に入った後、鉛筆マークの「編集」を押下します。 開始番号を、 例えば「5100000000」にするなど、番号を是正します。 ちなみに番号範囲のコンフィグは移送で各環境にインポートすることができないので、各環境ごとにコンフィグを実施する必要があります。

請求書照合(MIRO)の税コード初期値をコンフィグで設定すべき?

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  請求書照合時の税コード初期値 SPROにて以下のパスでコンフィグ定義することができます。 IMG → 在庫/購買管理 → ロジスティクス請求書照合 → 請求書受領 → 更新:税コード初期値 "SG01"はSAPのサンプル会社コードです この税コード初期値は、請求書照合(T-cd:MIRO)の際にデフォルトで設定されますが、国内版とは配送費用版の1つずつしか設定できません。 そのため、 設定しなくてもよい、もしくは、設定するとエラーになる場合があります。 それは、購買発注伝票にすでに税コードがセットされている場合です。 (基本的に、本番運用では購買情報に税コードの初期値をセットすると思います) 発注時に使用する税コードが1つのみで良い場合は問題ないのですが、 軽減税率が適用される、飲料水や食品添加物などは、消費税8% 輸入する場合には、(購入時点では)不課税のため0% となります。 これらの場合に、MIROを登録しようとすると税コードの差異によりエラーの原因になります。 IFなどで自動でMIROを処理する場合には特に注意が必要です。 税コード初期値は、上記の通り悪さをする可能性があるため、コンフィグ上設定せずにブランクにしておくのが適切なのかもしれません。 その場合、購買発注時に税コードが設定されるよう、購買情報に正しく税コードを設定すること、発注時に正しい税コードが設定されることを推奨します。 輸入に関する税については以下サイトが詳しいので、参照ください。 【具体例付】輸入に消費税はかかるのか?勘定科目・仕訳・申告書記載方法 https://www.mikagecpa.com/archives/3954/

T-cd:MIR5(請求書伝票の一覧照会 )とMIR6(請求書概要)の違い

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  請求書照合伝票を照会するのに、SAP標準の一覧ではT-cd:MIR5(請求書伝票の一覧照会 )とMIR6(請求書概要)の2つがあります。 分かる範囲で、それぞれの違いをまとめてみました。 MIR5(請求書伝票の一覧照会 ) メリット ALV形式でありExcelダウンロードできる 項目がいっぱいある(使わなそうな項目も多い) 第一画面の「エキスパートモード」の設定により、プラントで絞って一覧に表示することができる 第一画面の「エキスパートモード」の設定により、後続伝票となる会計伝票番号を一覧に表示できる MIR6にはない第一画面面で使用できる項目がある 請求書総額 予定外配送費用 通貨コード 換算レート 入力日付 入力時間 請求書および クレジットメモ間の選択 ワンタイム勘定を持つワンタイム得意先 どのトランザクションコードで転記した伝票なのかわかる(MIRO,MR8Mなどがわかる) 消費税額が表示される 予定外配送費用額が表示される デメリット 項目名が不親切(請求書伝票ステータス:5 など....  5は転記済みという意味です) MIR6(請求書概要) メリット 請求書照合伝票のステータスが一目で分かる(問題なければ緑、エラーがあれば赤など) 項目名が親切(請求書伝票ステータス:5 転記済み など) デメリット Excelダウンロードできない 消費税額が表示されない 予定外配送費用額が表示されない エンジニアにとって、もしくはユーザーさんにとって使いやすいのはMIR5かなと思います。 特にExcelダウンロードできることと、プラントで抽出できることは大きい気がします。 メリット・デメリットがMIR5とMIR6で裏表になっているものもありますが、参考にしてみてください。