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入出庫伝票のヘッダ項目「入出庫票(参照伝票番号)」とは?会計伝票と連動?6つの特徴を解説

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  T-cd:MIGOを開き、適当な伝票を照会などで開くと、「一般」タブに「入出庫票」という項目があります。 F1ヘルプで見てみると、項目名は「MTSNR」となっています。 この項目は、以下のような特徴があります。 入出庫票(参照伝票番号)の6つの特徴 入出庫伝票のヘッダ項目である MIGO上では「入出庫票」という名称で、F1ヘルプでの項目名も「MTSNR」だが、テーブル上ではMKPF-XBLNR(参照伝票番号)という項目に値が格納される テキスト項目であり、長さ16文字の項目(16文字まで入力可能)である 入出庫伝票によって生成された会計伝票に値が引き継がれる(BKPF-XBLNR) ※BKPFや会計伝票上は「参照伝票番号」と表示される T-cd:MB51(入出庫伝票一覧)の選択項目の一つであるため、標準トランザクションで入出庫伝票の検索が可能 ※MB51上は「参照伝票番号」と表示される 会計伝票にも引き継がれるため、以下の会計のトランザクションから検索可能 FB03(会計伝票照会)の一覧 FBL3H(GL勘定明細ブラウザ) 3. にある通り、MIGOの画面とそれ以外の画面では項目名・テキストが異なるため、少し混乱するかもしれません。 また、16文字のテキスト項目であるため、導入企業によって柔軟な使い方ができます。 取引先の伝票番号を入力したり、メモ項目として使用したり、外部システムとのインターフェース用項目として使うことも可能です。 6. にある通り、会計伝票にも値が引き継がれるため、財務経理側に連携したいデータを格納することも可能です。 うまく使えば便利な項目になるので、ぜひ活用してみてください。

T-cd: OMSY(品目会計期間締め) 、テーブル:MARV(品目管理レコード)

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  T-cd:OMSY( 設定: 在庫/購買管理の会社コード )から、以下を行うことができます。 会社コードに割り当たっている会計期間を確認 前会計期間(前月)に転記可能かどうかを更新 SPROのパスは以下の通りです。 ロジスティクス - 一般 -> 品目マスタ -> 基本設定 -> 設定: 在庫/購買管理の会社コード  例えば、以下の会社コードSG01では、現在の会計期間は1998年3月、前会計期間は1998年2月になります。 ※特別な設定をしていない限り、カレンダ月に一致するはず この会計期間は、該当の会社コードに入出庫伝票などを登録していない場合、直接現在年月に更新することができます(T-cd:MMPVをひたすら繰り返す必要はありません)。 右側に「ABp」とありますが、ここにチェックをすると前会計期間に転記可能になります。 「DBp」は使ったことがないので詳細不明です。 テーブルでは、MARV(品目管理レコード)から確認できます。 こちらは会計期間の最終変更者と日時が分かります。 【2022/06/06 追記】 残業ペンギン様のブログ(ITビジネスライフ診断書)にて、会計期間締めに関する大変わかりやすい記事がありましたので、ぜひ参照ください。 残業ペンギン様、ありがとうございます! 【SAP基礎知識】SAPにおける会計期間締め(FI、MM、COついでに固定資産) https://mirukognosis.com/?p=607

購買依頼・購買発注の処理状況と承認区分、承認状況の見方(項目の意味)

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  SAPのヘルプなどを調べても具体的な情報がなかったのでまとめておきます。 テーブル:EBAN(購買依頼)、EKKO(購買発注 ヘッダ)での参照時にご利用ください。 購買依頼 処理状況(EBAN-STATU) ※後述のEBAN-BANPRとの混同注意 こちらは購買依頼を参照して他伝票へ変換されたかを表します。手動で変更することはできません。 N:未処理(購買依頼を登録しただけの状態) B:購買発注登録済み K:基本契約登録済み L:分納契約登録済み A:見積依頼登録済み その他:S,D,E,F,Gなどあり。詳細不明 購買依頼の処理状況(EBAN-BANPR) ※EBAN-STATUとの混同注意。こちらは承認に関する処理状況です。 02:有効(承認対象外の伝票と思われる) 03:承認作業中(未承認の伝票と、承認後に承認拒否された伝票) 04:一括承認用(詳細不明) 05:承認完了  08:承認拒否 承認区分(EBAN-FRGKZ) ブランク:承認対象外の伝票 2:見積依頼/購買発注(承認され、購買発注or見積依頼へ変換済み) X:ブロック(未承認の伝票と、承認後に承認拒否された伝票) その他:1,2,3,4,Aなどあり。詳細不明 承認状況(EBAN-FRGZU) ブランク:未承認(承認拒否されたものも含む) X:承認済み 購買発注 承認区分(EKKO-FRGKZ) ブランク:承認対象外の伝票 G:承認済み B:未承認(承認拒否されたものも含む) 承認状況(EKKO-FRGZU) ブランク:未承認(承認拒否されたものも含む) X:承認済み 購買伝票の処理状況(EKKO-PROCSTAT) ※EKKO-FRGZUとの混同注意。 こちらは購買伝票の承認に関する処理状況です。基本的に購買依頼と同じ。 02:有効(承認対象外の伝票と思われる) 03:承認作業中(未承認の伝票と、承認後に承認拒否された伝票) 04:一括承認用(詳細不明) 05:承認完了  08:承認拒否

テーブル E070(移送/タスクのヘッダ)

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テーブルE070では、インスタンス(品証機、本番機など) に移送依頼が取り込まれているかを確認することができます。 開発環境から品証・本番環境等にリリースした後、インポートしたインスタンス側から、正しく移送が取り込まれているかを確認することができます。 もふ犬が今参画しているプロジェクトでは、ベーシスチームにて移送を本番環境に取り込んでいるので、ベーシスチームに確認せずとも該当の移送が取り込まれているかの確認に使っています。 テーブルE070には、移送依頼の内容説明「AS4TEXT」(移送依頼のテキスト)という項目も含まれているので、どの移送なのかという判別もつきやすくなっています。 (2022/5/25 追記) 上記のE070はクライアント非依存のテーブルであるため、「インスタンス」にインポートされたことはわかりますが、どの「クライアント」にインポートされたかまでは分かりません。 そのため、テーブル TPALOG を使用して、特定のクライアントにインポートされたことを確認する必要があります。 また、同時にリターンコード(項目名RETCODE)も確認しましょう。 リターンコード(RCとよく記述される)の種類は以下の通りです。 リターンコード 意味 0000 正常終了 0004 正常終了(警告あり) 0008 異常終了 0012 以上 重大エラーによる異常終了(依頼の内容によって発生したものではないため、システム管理者に要報告) (参考1) SAP Help Portal -  移送ログ内のリターンコード https://help.sap.com/doc/saphelp_nw70/7.0.12/ja-JP/57/38e26c4eb711d182bf0000e829fbfe/content.htm?no_cache=true リターンコード 0008については、こちらが詳しいです。 チェック方法などをまとめられています。 (参考2)SAP Community -  移送関連のエラー(リターンコード0008、デグレ等)を防ぎ、ソフトウェア導入プロセスを改善する方法 - How to prevent transport related errors (e.g. RC8, Downgrades) and improve the Software Deployment Proc