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マイナス在庫を許可する方法(必要なコンフィグとマスタ設定)

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  業務上、利用可能在庫が0の場合でも、客先への出荷等で在庫移動が必要な場合があります。 (システム制約で在庫の入庫タイミングが合わない場合や、在庫がないが緊急で在庫移動が必要な場合など) コンフィグとマスタ設定で、利用可能在庫数量のマイナス残高を許可することができます。 コンフィグ T-cd:OMJ1もしくは以下のパスから、評価レベル・特殊在庫区分・保管場所ごとのマイナス在庫許可フラグをオンにします。 IMG > 在庫/購買管理 > 在庫管理/実地棚卸 > 出庫/在庫転送 > マイナス在庫許可 品目マスタ 品目マスタ上で、マイナス在庫許可を設定します。 「販売: 一般/プラント」ビューにて、「Ngt. Stock」フラグをオン もしくは、 「プラント Data/保管2」ビューにて、「プラントマイナス在庫」フラグをオン マイナス在庫を許可することのリスク マイナス在庫を許可した場合、(どれだけ気を付けても)周辺システムからのI/Fが絡むことで、在庫残高がマイナスのまま放置されてしまう可能性があります。 業務上どうしても必要なのか、また、マイナス在庫有無の見直しを月に1度設けられるかなど、検討の上実装するようにしてください。

品目マスタの評価クラスを変更する時の注意点

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  昨日に引き続き、今日は品目マスタの評価クラスを変更する時の注意点をまとめます。 2022/7/3更新:「発注伝票を登録済みの場合」の内容を更新 在庫がある場合 現会計期間、もしくは前会計期間において、該当の評価クラスを使用した 品目の在庫数量が0でない場合、変更不可 発注伝票を登録済みの場合 該当の評価クラスを使用した品目の 発注伝票に削除フラグが未設定の場合、 もしくは、請求書照合が未完了の場合、 変更不可 (2022/7/3追記:請求書照合が登録済みでも、発注明細に削除フラグを設定しない限り評価クラスを変更することができません) ※納入日程行についても同様です 製造指図を登録済みの場合 在庫移動を実行済みの製造指図が登録されている場合、 製造指図のステータスを削除済にしないと、評価クラスの変更不可 在庫については、在庫数量を一時的に0にすることで、評価クラスの変更が可能です。 (評価クラス変更後に在庫を戻すことも可能) 発注伝票や製造指図についても、一時的に削除フラグを立てることで、変更が可能です。 開発・品証環境においては上記対応でもよいかと思いますが、本番環境上は、意図しない事故を防ぐため、品目を別途取り直すことを推奨します。

品目マスタの利益センタを変更する時の注意点

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  品目マスタの販売/一般プラントビューや原価計算1ビューに、利益センタを設定することができます。 今回はその「品目マスタの利益センタ」を変更する時の注意点を紹介します。 在庫がある場合 後続の「警告画面」が発生するが、利益センタの変更は可能 利益センタを変更する必要がある場合 以下の例のようにFI側と不整合が生じないようにする必要あり 【例】利益センタAで登録済みの在庫Xを、利益センタBに変更し、在庫を消費すると、利益センタAではなくBで消費(Bでマイナス在庫が転記)される 発注伝票を登録済みの場合 該当の発注伝票に削除フラグを立ててさえいれば、在庫があろうと入庫・請求書照合まで行っていようと利益センタの変更は可能 未処理の受注登録済みの場合 エラーなく利益センタを変更可能(受注伝票登録時点の利益センタを引き継ぐため) 警告画面 上記の内容以外にもチェックすべきポイントがあるかもしれませんので、もしご存知の方がいらっしゃいましたら、Twitterでも本ページのコメント欄からでも、教えてください!

T-cd: MCOMP 品目マスタの差分比較

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  2つの品目マスタの差分比較をするトランザクションがあります。 T-cd:MCOMPです(SAPメニューには載っていない) このトランザクションを使うことで、 登録内容に問題がないかをチェック こっちの品目ではこういう動きをしたのに、こっちではこう動く!なぜ?という問い合わせに対する調査 などができます。 比較できるのは2品目のみです。 差分(差異)のみを一覧に表示することもできます。 差分は赤で表示されます。

T-cd: MMAM 品目タイプの変更

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  MMAMは、品目マスタの品目タイプを変更するトランザクションです。 以下のメニューパスからでも辿れます。 在庫/購買管理 -> 品目マスタ -> 品目 -> MMAM - 品目タイプ変更  対象の品目コードと、新規品目タイプを入力し、実行します。 実行結果が表示されますが、場合によっては以下のように変更できない理由と該当データが表示されます。 基本的には、以下のような対応が求められます。 在庫数量を0にする 登録されている伝票やマスタに削除フラグを設定する 品目タイプの変更後、上記の戻し作業を行えばOKです。 また、上記画面にも出ていますが、変更前と変更後の品目タイプに設定されている「数量/金額更新」が異なると、変更できません。 1品目ずつしか変更できないので、まとめて更新したい場合にはユアソフトなどのバッチインプットツールの利用を推奨します。