マイナス在庫を許可する方法(必要なコンフィグとマスタ設定)

 



業務上、利用可能在庫が0の場合でも、客先への出荷等で在庫移動が必要な場合があります。
(システム制約で在庫の入庫タイミングが合わない場合や、在庫がないが緊急で在庫移動が必要な場合など)

コンフィグとマスタ設定で、利用可能在庫数量のマイナス残高を許可することができます。


コンフィグ

T-cd:OMJ1もしくは以下のパスから、評価レベル・特殊在庫区分・保管場所ごとのマイナス在庫許可フラグをオンにします。
IMG > 在庫/購買管理 > 在庫管理/実地棚卸 > 出庫/在庫転送 > マイナス在庫許可

品目マスタ

品目マスタ上で、マイナス在庫許可を設定します。
「販売: 一般/プラント」ビューにて、「Ngt. Stock」フラグをオン もしくは、
「プラント Data/保管2」ビューにて、「プラントマイナス在庫」フラグをオン

マイナス在庫を許可することのリスク

マイナス在庫を許可した場合、(どれだけ気を付けても)周辺システムからのI/Fが絡むことで、在庫残高がマイナスのまま放置されてしまう可能性があります。
業務上どうしても必要なのか、また、マイナス在庫有無の見直しを月に1度設けられるかなど、検討の上実装するようにしてください。

コメント

このブログの人気の投稿

【一覧】SAP GUIのショートカットキーで効率アップ

SAPが使えるようになったらやっておきたい初期設定7選

T-cd:MR21を使った品目マスタの原価更新手順