投稿

購買依頼・購買発注伝票に購買グループが設定される順番(品目マスタ・購買情報マスタ・伝票上の初期設定)

イメージ
  購買依頼や購買発注を登録するとき、購買グループはどのようにして自動設定されるのでしょうか。 調べてみたところ、以下のような動作となりました。 購買依頼の場合 ・品目マスタ > 購買依頼伝票上のユーザ初期設定 の順で表示 購買依頼伝票の場合、品目マスタ上の購買グループが最優先で設定されます。 品目マスタに購買グループが設定されていない場合、購買伝票の初期設定値が設定されます。 驚いたことに、購買情報マスタの購買グループは読み込まれませんでした。 購買発注の場合 ・購買発注伝票上のユーザ初期設定 が表示 購買発注伝票の場合、伝票の初期設定値の購買グループが自動設定されます。 こちらはさらに驚いたことに、品目マスタや購買情報マスタの購買グループは読み込まれませんでした。 購買情報マスタ上の購買グループの意味 それでは、購買情報に購買グループを設定する意味はあるのでしょうか。 結論としては主に以下の2点で、購買グループが影響しています。 ME1L等の抽出条件のキーとなる T-cd:ME1L(仕入先別購買情報)などの一覧で、購買グループを抽出条件として指定することができます。 権限設定によってアクセス可能なユーザを制御する 購買グループは、権限の設定次第で組織ロールとして使用することができるため、ユーザによって購買情報マスタの登録・変更・照会を制御することができます。 よかったら参考にしてみてください。

SAPクエリの実行結果(一覧画面)から該当レコードにジャンプする方法(レポート割当)

イメージ
  SAPでクエリを作り、欲しいデータを一覧表示できるようにした後、一覧上からトランザクションやマスタなど、各レコードにジャンプしたい時には、以下の方法で実現することができます。 ※ただし、ME23NやMIGOなどEnjoy画面には対応していない場合があります・・・ 実装手順 T-cd:SQ01(SAPクエリ:クエリ更新)から該当のクエリに変更モードで入ります。 画面上部の「ジャンプ」から、「レポート割当」を開きます。 「行挿入」をクリックし、「他のレポートタイプ」から「トランザクション」を指定します。 ジャンプ先のトランザクションコードを入力します。 すると、該当のトランザクションが「レポート割当」として一覧に表示されます。 これを保存します。必要であればトラックマークから移送をします。 実際にジャンプできるかどうか、クエリを実行してみて確認します。 購買情報マスタなど、非Enjoy画面の場合は正しくジャンプすることができます。

T-cd:MR21を使った品目マスタの原価更新手順

イメージ
  品目マスタの原価を更新する場合、T-cd:MR21(価格変更)を使って更新することができます。 ※一度設定した原価は、T-cd: MM02(品目マスタ変更)からは更新することができません 今回は、原価の更新にあたって確認しておくべき前提と、標準原価(原価管理区分S)を更新する際の手順を説明します。 【前提事項】発生する仕訳と更新内容 在庫がある品目の場合、MR21で原価を更新することにより、仕訳が発生します。 原価更新により評価益が発生する場合 (例) 在庫勘定 / 改定差額等の費用勘定 さらに、原価更新にともなって、在庫金額も更新されます。 (例)1個1,000円の品目を30個在庫しており、今回原価を1,100円に更新した場合 1,100×30=33,000円(3,000円在庫金額が増加) 原価を更新する場合は、SAP会計チームや原価チーム、財務経理部等の関係者とコミュニケーションをとりながら進めましょう。 【操作手順】T-cd:MR21を起動 はじめに、MR21を起動します。 第一画面では、以下を入力してEnterを押下します。 ・転記日付 ・会社コード ・プラント ・参照伝票番号 ・伝票ヘッダテキスト 転記日付の注意点 転記日付は、できる限り「同月内」かつ「翌日以降」の日付を指定しましょう。 当日日付を指定した場合、例えば原価の更新前後で在庫移動が発生すると、移動前後で金額が異なるなど混乱の要因となるためです。 ただし、過去日付も入力可能です。会計期間が開いている場合は前月を転記日として指定することもできます。 参照伝票番号、伝票ヘッダテキストの内容 これらは任意入力ですが、(原価を更新する品目に在庫がある場合は)MR21実行後に生成される会計伝票にもテキストが転記されます。 特に、参照伝票番号はFB03等の伝票一覧画面の抽出条件として指定できるため、原価変更の理由などわかりやすいテキストを入力することを推奨します。 原価変更画面 変更画面では、品目コードや変更後の価格などを入力します。 品目は複数品目を指定することができます。 価格単位を変更する場合の注意点 価格単位も原価同様に更新することができますが、注意点としては、現状の品目マスタの原価ビューに設定されている「原価計算ロットサイズ」を上回る値を入れてしまうとエラーになります。 (例)品目マス...

会計伝票からロジ伝票(受発注・入出庫・請求/請求書照合)をたどる方法

イメージ
  登録された会計伝票から、ロジ側の伝票( 受発注・入出庫・請求/請求書照合)をたどって内容を確認したい場合があります。 例えば、経理ユーザーから「この会計伝票について、発生経緯を教えて」というような問い合わせを受けた場合などです。 方法1 会計伝票 メニューバーから「関係ブラウザ」を確認 まず、T-cd:FB03などで会計伝票の照会画面を開きます。 その後、画面上部メニューバーの「環境」→「伝票関連処理」→「関係ブラウザ」を開きます。 該当の会計伝票に関連するロジ側の伝票がツリー表示されますので、ダブルクリックなどしてジャンプすることができます。 この方法は1つの伝票を調べる場合に有効です。 方法2 ACDOCAの各項目から確認 例えば100伝票など、多数の会計伝票にひもづくロジ伝票を調べる場合には、テーブルからたどる必要があります。 S/4HANAであれば、テーブルACDOCAの「購買伝票」や「受注伝票」など、ロジ側の伝票番号が格納される項目が用意されているので、そこから確認できます。 入出庫伝票については「参照伝票」(項目名AWREF)に、伝票番号が表示されます。 方法3 BKPF or BSEGの各伝票項目もしくは「オブジェクトキー」から確認 方法2と同じく、テーブルから調べる方法です。 テーブルBKPFもしくはBSEGから、ACDOCAと同様に「購買伝票」や「受注伝票」といった項目から確認可能です。 入出庫伝票に関しては専用項目がないため、オブジェクトキー(項目名AWKEY)に、該当の会計伝票の発生元となる「ロジ側の伝票番号」+「会計年度」が格納されているため、そこから辿るようにしましょう。 その他、もっと効率的な方法があるかもしれませんので、ご存じの方はTwitterや本ブログのコメントなどでお知らせいただけますと、ありがたいです。

ログオンユーザのGUIのバージョンを確かめる方法

イメージ
  SAPユーザが使用しているGUIのバージョンを確かめる方法があります。 方法1 T-cd:SM04(ユーザセッション)から確認 SM04を実行し、レイアウト変更ボタンを押下します。 「SAP GUIバージョン」を表示列に持っていきます。 簡単ですね。 方法2 T-cd:SE37(汎用モジュールビルダ)から確認 T-cd:SE37から"TH_USER_LIST"を実行し、"USERLIST"を開きます。 GUI VERSIONが表示されます。 いずれもログオンしているユーザのみが対象になります。 もし全ユーザのGUIバージョンを取得したい場合、全員に同じタイミングでログインしてもらうしかないようですw ちなみに、上記のトランザクション権限がない場合など、各ユーザが自分自身でGUIのバージョンを確認するには以下を試してみてください。 方法3 ユーザ自身で自分のGUIバージョンを確認 Windowsのメニューバー(Excel等のアプリが表示されている、画面下部の"SAP Logon"をクリックします。 画面のタイトルに、"SAP Logon 7xx " と表示されていると思いますが、その3桁の数字がGUIのバージョンです。

マイナス在庫を許可する方法(必要なコンフィグとマスタ設定)

イメージ
  業務上、利用可能在庫が0の場合でも、客先への出荷等で在庫移動が必要な場合があります。 (システム制約で在庫の入庫タイミングが合わない場合や、在庫がないが緊急で在庫移動が必要な場合など) コンフィグとマスタ設定で、利用可能在庫数量のマイナス残高を許可することができます。 コンフィグ T-cd:OMJ1もしくは以下のパスから、評価レベル・特殊在庫区分・保管場所ごとのマイナス在庫許可フラグをオンにします。 IMG > 在庫/購買管理 > 在庫管理/実地棚卸 > 出庫/在庫転送 > マイナス在庫許可 品目マスタ 品目マスタ上で、マイナス在庫許可を設定します。 「販売: 一般/プラント」ビューにて、「Ngt. Stock」フラグをオン もしくは、 「プラント Data/保管2」ビューにて、「プラントマイナス在庫」フラグをオン マイナス在庫を許可することのリスク マイナス在庫を許可した場合、(どれだけ気を付けても)周辺システムからのI/Fが絡むことで、在庫残高がマイナスのまま放置されてしまう可能性があります。 業務上どうしても必要なのか、また、マイナス在庫有無の見直しを月に1度設けられるかなど、検討の上実装するようにしてください。

請求書照合伝票の内部番号範囲は直しておこう(T-cd:OMRJ)

イメージ
  S/4HANAの初期設定(まっさらな状態)の、請求書照合伝票の内部番号範囲が、なぜか中途半端な番号範囲で設定されているため、システム本稼働前にコンフィグで修正しておくことを推奨します。 T-cd:OMRJもしくは以下のパスでコンフィグに入ります。 IMG > 在庫/購買管理 > ロジスティクス請求書照合 > 請求書受領 > 番号割当 > ロジスティクス伝票の番号範囲更新 > 設定: 請求書伝票の番号範囲間隔 コンフィグ画面に入った後、鉛筆マークの「編集」を押下します。 開始番号を、 例えば「5100000000」にするなど、番号を是正します。 ちなみに番号範囲のコンフィグは移送で各環境にインポートすることができないので、各環境ごとにコンフィグを実施する必要があります。

購買発注一覧の「選択パラメータ」の使い方を解説!入庫や請求書照合が未登録の発注伝票を調べる方法は?

イメージ
  選択パラメータとは? 購買発注一覧における選択パラメータとは、発注伝票の抽出条件を決めるキーを表します。 選択パラメータを使用することで、発注伝票を任意の条件でフィルタして一覧表示させることが可能です。 ユーザーさんからのよくある問い合わせとして、 「入庫や請求書照合が未完了の購買発注伝票を一覧に出したい」という要望があります。 SAPの標準レポートであるT-cd:ME2NやME2L、ME2Mなどの購買発注一覧を開き、第一画面にある選択パラメータを有効に使うことで、要望にあった伝票を一覧表示することができます。 以下、よく使われる選択パラメータを紹介します。 WE101(未処理入庫) WE101を選択すると、「入庫を伴う発注伝票のうち、入庫を登録していない発注」を一覧に表示します。 T-cd:MIGOで移動タイプ103の「入庫保留在庫」を登録した場合も含まれます。 ※資産として計上されていない(会計伝票の発生していない)入庫保留の状態も含まれるということです その他の特徴として、以下が挙げられます。 一度入庫して、その入庫を取り消した場合も、一覧表示の対象になります。 発注伝票上の「納入完了区分」が設定されている場合は、一覧表示されません。 「WE103(未処理入庫)」との違いは、WE101の方は在庫転送オーダーの伝票において、出庫数量が納入数量を上回った伝票を対象としますが、WE103の方は在庫転送オーダーの出庫数量は考慮しません ※WE101は、あるプラントAからBに出庫した状態の発注が一覧表示対象になります WE103とWE107の違いは、調べてみた限りは特に差異はなさそうです。 WE102(登録済入庫) 納入済み(資産計上・会計伝票が転記された入庫)の発注伝票を一覧表示します。 WE106(登録済み入庫)との違いは不明ですが、おそらく無いはずです。 WE104(入庫保留在庫登録済) WE104を選択すると、「入庫保留」を登録した発注を一覧に表示します。 T-cd:MIGOで移動タイプ103の「入庫保留在庫」を登録した発注、ということです。 WE105(入庫保留在庫登録済)との違いは不明ですが、おそらく無いはずです。 GUTSCHRIFT(登録済請求書) GUTSCHRIFTでは、請求書照合が一部でも行われている発注伝票を一覧に表示します。 GUT...

入出庫伝票のヘッダ項目「入出庫票(参照伝票番号)」とは?会計伝票と連動?6つの特徴を解説

イメージ
  T-cd:MIGOを開き、適当な伝票を照会などで開くと、「一般」タブに「入出庫票」という項目があります。 F1ヘルプで見てみると、項目名は「MTSNR」となっています。 この項目は、以下のような特徴があります。 入出庫票(参照伝票番号)の6つの特徴 入出庫伝票のヘッダ項目である MIGO上では「入出庫票」という名称で、F1ヘルプでの項目名も「MTSNR」だが、テーブル上ではMKPF-XBLNR(参照伝票番号)という項目に値が格納される テキスト項目であり、長さ16文字の項目(16文字まで入力可能)である 入出庫伝票によって生成された会計伝票に値が引き継がれる(BKPF-XBLNR) ※BKPFや会計伝票上は「参照伝票番号」と表示される T-cd:MB51(入出庫伝票一覧)の選択項目の一つであるため、標準トランザクションで入出庫伝票の検索が可能 ※MB51上は「参照伝票番号」と表示される 会計伝票にも引き継がれるため、以下の会計のトランザクションから検索可能 FB03(会計伝票照会)の一覧 FBL3H(GL勘定明細ブラウザ) 3. にある通り、MIGOの画面とそれ以外の画面では項目名・テキストが異なるため、少し混乱するかもしれません。 また、16文字のテキスト項目であるため、導入企業によって柔軟な使い方ができます。 取引先の伝票番号を入力したり、メモ項目として使用したり、外部システムとのインターフェース用項目として使うことも可能です。 6. にある通り、会計伝票にも値が引き継がれるため、財務経理側に連携したいデータを格納することも可能です。 うまく使えば便利な項目になるので、ぜひ活用してみてください。

【一覧】SAP GUIのショートカットキーで効率アップ

イメージ
  よく使うSAPのショートカットキーのうち、効率アップにつながったショートカットキーを紹介 します。 ※Ctrl + S やCtrl + FなどのWindows共通のショートカットキーは省略しました 効率アップ間違いなしの SAPショートカットキー 1. Ctrl + / コマンドフィールド(トランザクションコードを入力するボックス)にカーソルを遷移させる シンプルですが、普段のSAP業務がスムーズになります。 2. Ctrl + Y 文字列の範囲選択 以下のように範囲を指定して選択することができます。Ctrl+Cと組み合わせましょう。 ちなみにこれはOutlookやWordでいうと「Alt」押しながらドラッグ、と同じです。 マウスでは選択できなかったボックス形式の部分もまとめて選択できます。 これ、知らないとけっこう苦労する場面多いです。 さらに、地味に便利なのが一覧表示画面で行をクリックすると行全体が選択されてしまう場面です。 以下では真ん中の行全体が選択されており、そのままCtrl + Cとすると、行全体がコピーされてしまいます。 この状態でCtrl + Y と押下すると、300,000だけが選択された状態になり、そのセルのみをコピーできます。 3. Shift + F12 クリップボードからアップロード Ctrl + Vとは違って、以下のような画面に対してコピーしてる値を全部貼付します。 ※Ctrl + Vだと画面に映ってる行数しかペーストしてくれないという謎仕様(以下でいうと8行分のみしか貼付されない)。 その他、わりとよく使われるSAPのショートカットキー /o + トランザクションコード 【例】/oMM01 ウィンドウを一つ立ち上げてでトランザクションを開く 人によっては「/o MM01」とスペースを空ける人も。 /n + トランザクションコード 同じウィンドウでトランザクションを開く /h デバッグ起動 事前にブレークポイントを打っておくと良い /nex 確認なしでGUIを閉じる 一日の仕事を終えるときに使うコマンドです。 F1(項目にカーソルを当てた状態で) 項目ヘルプ(その項目がどういうものなのかを調べる) 「トンカチマーク」からテーブル名や項目名のような技術情報を調べられる。 「人と鍵のマーク」から該当のコンフィグにジャンプできる。 ...

請求書照合(MIRO)の税コード初期値をコンフィグで設定すべき?

イメージ
  請求書照合時の税コード初期値 SPROにて以下のパスでコンフィグ定義することができます。 IMG → 在庫/購買管理 → ロジスティクス請求書照合 → 請求書受領 → 更新:税コード初期値 "SG01"はSAPのサンプル会社コードです この税コード初期値は、請求書照合(T-cd:MIRO)の際にデフォルトで設定されますが、国内版とは配送費用版の1つずつしか設定できません。 そのため、 設定しなくてもよい、もしくは、設定するとエラーになる場合があります。 それは、購買発注伝票にすでに税コードがセットされている場合です。 (基本的に、本番運用では購買情報に税コードの初期値をセットすると思います) 発注時に使用する税コードが1つのみで良い場合は問題ないのですが、 軽減税率が適用される、飲料水や食品添加物などは、消費税8% 輸入する場合には、(購入時点では)不課税のため0% となります。 これらの場合に、MIROを登録しようとすると税コードの差異によりエラーの原因になります。 IFなどで自動でMIROを処理する場合には特に注意が必要です。 税コード初期値は、上記の通り悪さをする可能性があるため、コンフィグ上設定せずにブランクにしておくのが適切なのかもしれません。 その場合、購買発注時に税コードが設定されるよう、購買情報に正しく税コードを設定すること、発注時に正しい税コードが設定されることを推奨します。 輸入に関する税については以下サイトが詳しいので、参照ください。 【具体例付】輸入に消費税はかかるのか?勘定科目・仕訳・申告書記載方法 https://www.mikagecpa.com/archives/3954/

移動タイプの項目選択と、勘定コードの項目ステータスGrpの比較プログラム(PG:RM07CUFA)

イメージ
  移動タイプ別の項目選択と、勘定コードに設定されている項目ステータスグループの比較チェックをするプログラムがあります。 T-cd:SE38から、 PG:RM07CUFA を実行してください。 第一画面 比較したい移動タイプと特殊在庫区分、さらに、会社コードと勘定コードを入力します。 一覧画面 実行すると、以下のような画面が表示されます。 画面上部のエリアに、該当する勘定コードが表示されます。 表内の「MvT」が、移動タイプの項目選択、「A/c」が、勘定コードに設定されている項目ステータスグループの項目選択になります。 それぞれ以下の意味合いのため、例えば利益センタのように、一方が「-」、もう一方が「+」の場合、エラーとして赤く強調表示されています。 +:必須入力 ○:任意入力 -:非表示 画面左上の「紙に赤い矢印」マークをクリックすると、エラーログのみを表示することができます。 移動タイプ側の項目選択の更新方法 T-cd:OMJJの「項目選択(Enjoy)」から確認・更新することができます。 SPROのパスは以下の通りです。 在庫/購買管理 → プラントパラメータ → 移動タイプ → コピー/変更: 移動タイプ  更新の際にはMMコンサルタントにご相談ください。 項目ステータスグループの項目選択の更新方法 T-cd:OBC4から確認・更新することができます。 SPROのパスは以下の通りです。 財務会計 → 財務会計共通設定 → 元帳 → 項目 → 定義:項目ステータスバリアント 更新の際にはFIコンサルタントにご相談ください。 ご活用ください。

SAPが使えるようになったらやっておきたい初期設定7選

イメージ
  SAPが使えるようになったら、とりあえず設定しておきたいこと7つを紹介します。 誰でもやっておいて損はない設定 1. 技術名称の表示 メニューバーの「補足」→「設定」をクリックします。 「技術名称の表示」にチェックをします。 こうすることで、メニューを展開した時や、各種伝票画面で固有のコードが表示されるようになります。 一例として、メニューでは黄色部分が表示されます。 表示されるメニューはユーザごとに異なる可能性があります 2. オプションでの「ドロップダウンリスト内にキーを表示」 メニューバーの「歯車マーク」→「オプション」をクリックします。 「ドロップダウンリスト内にキーを表示」と、 「キーボード入力効率化のためにドロップダウンリスト内のキー...」の両方にチェックを入れましょう。 このようにプルダウンメニューにコードが表示されます。 3. ユーザのデフォルト設定(10進表記、日付書式、時間書式) T-cd:SU01から、表示に関するデフォルト書式を設定します。 おすすめは、以下画像の設定です。 4. セキュリティ設定 ALVの一覧をExcelにダウンロードするときに、必ず出てくるポップアップを非表示にする方法です。 「デフォルトアクション」を「許可」にすると、ポップアップが表示されなくなります。 これが表示されません(地味に便利) 以下、必要に応じてやっておく設定 5. オプションでの色設定 メニューバーの「歯車マーク」→「オプション」から設定します。 開発環境などでクライアントを使い分ける場合、誤認を防ぐのに役立ちます。 以下は色設定です。画面右下部分がクライアント固有の色設定になります。 6. T-cd:ME51N、ME21N、MIGOの初期設定 購買依頼、購買発注、入出庫のトランザクションで、伝票の初期値を設定することができます。 購買依頼と購買発注では、画面右側の「個人設定」から設定します。 以下は購買発注の初期値です。ヘッダ部と明細部で初期値が設定できます。 T-cd:MIGOについては、メニューバーから「初期値」をクリックすることで設定可能です。 7. T-cd:SE16N/SE16Hのテーブルのバリアント設定 コンサルタント、エンジニアの方はテーブルを参照することが多いと思いますが、テーブルの全項目を毎回表示すると、時間もかかる上に視...

品目マスタの評価クラスを変更する時の注意点

イメージ
  昨日に引き続き、今日は品目マスタの評価クラスを変更する時の注意点をまとめます。 2022/7/3更新:「発注伝票を登録済みの場合」の内容を更新 在庫がある場合 現会計期間、もしくは前会計期間において、該当の評価クラスを使用した 品目の在庫数量が0でない場合、変更不可 発注伝票を登録済みの場合 該当の評価クラスを使用した品目の 発注伝票に削除フラグが未設定の場合、 もしくは、請求書照合が未完了の場合、 変更不可 (2022/7/3追記:請求書照合が登録済みでも、発注明細に削除フラグを設定しない限り評価クラスを変更することができません) ※納入日程行についても同様です 製造指図を登録済みの場合 在庫移動を実行済みの製造指図が登録されている場合、 製造指図のステータスを削除済にしないと、評価クラスの変更不可 在庫については、在庫数量を一時的に0にすることで、評価クラスの変更が可能です。 (評価クラス変更後に在庫を戻すことも可能) 発注伝票や製造指図についても、一時的に削除フラグを立てることで、変更が可能です。 開発・品証環境においては上記対応でもよいかと思いますが、本番環境上は、意図しない事故を防ぐため、品目を別途取り直すことを推奨します。

品目マスタの利益センタを変更する時の注意点

イメージ
  品目マスタの販売/一般プラントビューや原価計算1ビューに、利益センタを設定することができます。 今回はその「品目マスタの利益センタ」を変更する時の注意点を紹介します。 在庫がある場合 後続の「警告画面」が発生するが、利益センタの変更は可能 利益センタを変更する必要がある場合 以下の例のようにFI側と不整合が生じないようにする必要あり 【例】利益センタAで登録済みの在庫Xを、利益センタBに変更し、在庫を消費すると、利益センタAではなくBで消費(Bでマイナス在庫が転記)される 発注伝票を登録済みの場合 該当の発注伝票に削除フラグを立ててさえいれば、在庫があろうと入庫・請求書照合まで行っていようと利益センタの変更は可能 未処理の受注登録済みの場合 エラーなく利益センタを変更可能(受注伝票登録時点の利益センタを引き継ぐため) 警告画面 上記の内容以外にもチェックすべきポイントがあるかもしれませんので、もしご存知の方がいらっしゃいましたら、Twitterでも本ページのコメント欄からでも、教えてください!

T-cd: OMSY(品目会計期間締め) 、テーブル:MARV(品目管理レコード)

イメージ
  T-cd:OMSY( 設定: 在庫/購買管理の会社コード )から、以下を行うことができます。 会社コードに割り当たっている会計期間を確認 前会計期間(前月)に転記可能かどうかを更新 SPROのパスは以下の通りです。 ロジスティクス - 一般 -> 品目マスタ -> 基本設定 -> 設定: 在庫/購買管理の会社コード  例えば、以下の会社コードSG01では、現在の会計期間は1998年3月、前会計期間は1998年2月になります。 ※特別な設定をしていない限り、カレンダ月に一致するはず この会計期間は、該当の会社コードに入出庫伝票などを登録していない場合、直接現在年月に更新することができます(T-cd:MMPVをひたすら繰り返す必要はありません)。 右側に「ABp」とありますが、ここにチェックをすると前会計期間に転記可能になります。 「DBp」は使ったことがないので詳細不明です。 テーブルでは、MARV(品目管理レコード)から確認できます。 こちらは会計期間の最終変更者と日時が分かります。 【2022/06/06 追記】 残業ペンギン様のブログ(ITビジネスライフ診断書)にて、会計期間締めに関する大変わかりやすい記事がありましたので、ぜひ参照ください。 残業ペンギン様、ありがとうございます! 【SAP基礎知識】SAPにおける会計期間締め(FI、MM、COついでに固定資産) https://mirukognosis.com/?p=607

T-cd:MIR5(請求書伝票の一覧照会 )とMIR6(請求書概要)の違い

イメージ
  請求書照合伝票を照会するのに、SAP標準の一覧ではT-cd:MIR5(請求書伝票の一覧照会 )とMIR6(請求書概要)の2つがあります。 分かる範囲で、それぞれの違いをまとめてみました。 MIR5(請求書伝票の一覧照会 ) メリット ALV形式でありExcelダウンロードできる 項目がいっぱいある(使わなそうな項目も多い) 第一画面の「エキスパートモード」の設定により、プラントで絞って一覧に表示することができる 第一画面の「エキスパートモード」の設定により、後続伝票となる会計伝票番号を一覧に表示できる MIR6にはない第一画面面で使用できる項目がある 請求書総額 予定外配送費用 通貨コード 換算レート 入力日付 入力時間 請求書および クレジットメモ間の選択 ワンタイム勘定を持つワンタイム得意先 どのトランザクションコードで転記した伝票なのかわかる(MIRO,MR8Mなどがわかる) 消費税額が表示される 予定外配送費用額が表示される デメリット 項目名が不親切(請求書伝票ステータス:5 など....  5は転記済みという意味です) MIR6(請求書概要) メリット 請求書照合伝票のステータスが一目で分かる(問題なければ緑、エラーがあれば赤など) 項目名が親切(請求書伝票ステータス:5 転記済み など) デメリット Excelダウンロードできない 消費税額が表示されない 予定外配送費用額が表示されない エンジニアにとって、もしくはユーザーさんにとって使いやすいのはMIR5かなと思います。 特にExcelダウンロードできることと、プラントで抽出できることは大きい気がします。 メリット・デメリットがMIR5とMIR6で裏表になっているものもありますが、参考にしてみてください。

購買依頼・購買発注の処理状況と承認区分、承認状況の見方(項目の意味)

イメージ
  SAPのヘルプなどを調べても具体的な情報がなかったのでまとめておきます。 テーブル:EBAN(購買依頼)、EKKO(購買発注 ヘッダ)での参照時にご利用ください。 購買依頼 処理状況(EBAN-STATU) ※後述のEBAN-BANPRとの混同注意 こちらは購買依頼を参照して他伝票へ変換されたかを表します。手動で変更することはできません。 N:未処理(購買依頼を登録しただけの状態) B:購買発注登録済み K:基本契約登録済み L:分納契約登録済み A:見積依頼登録済み その他:S,D,E,F,Gなどあり。詳細不明 購買依頼の処理状況(EBAN-BANPR) ※EBAN-STATUとの混同注意。こちらは承認に関する処理状況です。 02:有効(承認対象外の伝票と思われる) 03:承認作業中(未承認の伝票と、承認後に承認拒否された伝票) 04:一括承認用(詳細不明) 05:承認完了  08:承認拒否 承認区分(EBAN-FRGKZ) ブランク:承認対象外の伝票 2:見積依頼/購買発注(承認され、購買発注or見積依頼へ変換済み) X:ブロック(未承認の伝票と、承認後に承認拒否された伝票) その他:1,2,3,4,Aなどあり。詳細不明 承認状況(EBAN-FRGZU) ブランク:未承認(承認拒否されたものも含む) X:承認済み 購買発注 承認区分(EKKO-FRGKZ) ブランク:承認対象外の伝票 G:承認済み B:未承認(承認拒否されたものも含む) 承認状況(EKKO-FRGZU) ブランク:未承認(承認拒否されたものも含む) X:承認済み 購買伝票の処理状況(EKKO-PROCSTAT) ※EKKO-FRGZUとの混同注意。 こちらは購買伝票の承認に関する処理状況です。基本的に購買依頼と同じ。 02:有効(承認対象外の伝票と思われる) 03:承認作業中(未承認の伝票と、承認後に承認拒否された伝票) 04:一括承認用(詳細不明) 05:承認完了  08:承認拒否

購買依頼の「評価額」って何?

イメージ
  購買依頼伝票に「評価額」という項目があります。 この項目、購買発注の単価を購買情報などから拾ってきそうな雰囲気ですが、取得元は品目マスタの原価(標準原価、移動平均原価)です。 評価額の用途としては、 評価額の合計額に応じて、購買依頼承認の承認方針で考慮される(金額がx万円以上ならxx部長が承認、など) 承認者が金額を見て承認要否を判断する などがあります。 品目マスタの原価(とくに標準原価)が適切に更新されていればよいですが、そうでない場合はユーザーさんの誤解を招く要因になるので注意です。 コンフィグ 以下のパスから、評価額の項目選択(入力必須・任意・表示)を更新することができます。 SPRO -> 在庫/購買管理 -> 購買管理 -> 購買依頼 -> 定義: 伝票レベルでの画面レイアウト 該当の項目選択グループ(Fsel. :Field Selection)から、「数量と価格」を開きます。 「価格と購買価格単位」が、「評価額」に該当する項目です。 また、事前に「定義: 伝票タイプ」から該当の購買依頼伝票タイプにどの項目選択キーが割り当たっているかも確認してみてください。 SPRO -> 在庫/購買管理 -> 購買管理 -> 購買依頼 -> 定義: 伝票タイプ

T-cd: MMBE(在庫状況照会)の上位互換トランザクション

イメージ
  どの品目がどこにいくつあるか、関連する発注残や入出庫予定などを見るのに重宝するT-cd:MMBE(在庫状況照会)ですが、1品目しか参照できないという特徴があります。 以下の2つのトランザクションでは、複数品目を一覧で参照することができます。 J3RFLVMOBVEDH - 在庫状況照会(新規) RWBE - 在庫状況照会 J3RFLVMOBVEDH SAP ECC時代から追加されていて、元々はロシア向けに作られたトランザクションのようです。(名前が覚えられないw) デメリットとして日本語表記が一部のみで、英語表記中心となっています。 選択画面にて、在庫の転記日付が入力必須となっています。 ALV表示となっているので割と使いやすいです。 RWBE 本来は小売り向けのトランザクションのようで、MMBEなどのSAPの標準的なトランザクションと名称が少し異なります。 (2022/05/30 追記) ※「商品」は品目コードに相当しますが、「商品グループ」は品目グループに相当する項目ではないようです。 また、ALV表示にすることができます。 第一画面の「一覧照会」タブから、「ロット在庫」にチェックを入れることで、一覧上にロット番号を表示することが可能でした。 ※ただし、第一画面上でロット番号を検索条件に含めることはできません